2017年度卒業式

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2017_32018年3月19日に関西学院大学卒業式があり、その後に総合心理科学科の卒業証書授与式が行われました。あいにくの天気でしたが、われわれ教員にとって卒業生たちの晴れやかな顔は太陽以上の輝きです。
2017_5学科の謝恩会はリーガロイヤルホテル大阪で華やかに行われました。これから先の人生、さまざまなものを吸収して、さらに成長してほしいと願います。

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Physiology & Behavior 誌に論文掲載

Bptop国際行動神経学会の機関誌Physiology & Behavior誌の第188巻(2018年5月発行)に下記論文が掲載されます。電子版ではすでに出版され、[こちら]から要旨が読めます(同誌購読機関では本文も読めます)。なお、本日から50日間は[こちら]から無料で本文が読めます。
 ラットは嘔吐できませんが内臓不快時にはカオリン(陶器材料となる粘土鉱物)を食べる習性があります。しかし、なぜ食べるかは不明でした。本論文は2つの実験からなり、いずれもカオリンを食べると不快感が減弱することを、味覚嫌悪条件づけの技法を用いて明らかにしました。より具体的には以下の通りです。
 内臓不快を引き起こす塩化リチウムを、味覚溶液摂取後に注射すると、その味覚溶液を忌避するようになります(味覚嫌悪条件づけ)。飼育ケージでカオリンをいつも食べることのできたラットでは、この条件づけ学習の程度が弱まりました。このことから、塩化リチウムによって喚起された内臓不快感をカオリンが減弱すると結論しました。

Nakajima, S. (2018). Clay eating attenuates lithium-based taste aversion learning in rats: A remedial effect of kaolin on nausea. Physiology & Behavior, 188, 199-204.

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Learning and Motivation誌に論文掲載

LmtopLearning and Motivation誌の第63巻(冊子体は2018年8月発行)に下記論文が掲載されます。電子版ではすでに出版され、[こちら]から要旨が読めます(2月9日時点では本文も無料で読めますが、近く本文は無料で読めなくなるでしょう)。
 消去した反応は、背景文脈(実験装置)の変化、時間経過、再条件づけなどによって復活しますが、この復活は、通常の方法で消去した(条件づけ時に用いた条件刺激を単純呈示した)場合だけでなく、段階的に消去した(弱い条件反応を引き起こす刺激からまず消去し、徐々に条件刺激の強度を上げた)場合でも見られ、しかも復活程度はむしろ大きくなること、を味覚嫌悪学習場面で示した実験3つからなります。
 本論文は2015年に発表した同趣旨の論文の発展的追試です。前報では味覚嫌悪学習をやや特殊な方法で形成していたのですが、この論文では一般的な味覚嫌悪学習の手続きを用いて同じ結論を得ました。
 こうした結果は、系統的脱感作法のような段階的消去のほうが症状再発の可能性が高いことを意味しており、臨床的心理学への基礎心理学からの重要な示唆といえるでしょう。います。なお、この論文は、大貝貴也君(現:筑波大学院生)と佐々木彩乃さん(中島ゼミ現3年生)との共同研究です。

Nakajima, S., Ogai, T., & Sasaki, A. (2018). Relapse of conditioned taste aversion in rats exposed to constant and graded extinction treatments. Learning and Motivation, 63, 11-19.

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卒論発表会と追いコン

Cimg9727aCimg9732bCimg9724c中島ゼミの卒論発表会が1月13日(土)に開催されました。朝11時から昼休憩と中休憩を挟んで午後4時まで、11件の発表が行われました。

Cimg9733dCimg9736eその後、中島ゼミ大学院生の久須美さんの修士論文発表と、受託研究員の陳さんの講演がありました。

Cimg9737f今年からの企画として、最後に30分余り、研究テーマごとにグループになり懇談会(茶話会)をしました。

Cimg9742gCimg9743hCimg9745i同日夜6時半から、甲東園のインド料理店「ラ・ルー」で追い出しコンパも行われました。

Cimg9749j4年生の皆さん、お疲れ様でした。今月下旬には口頭試問が待っています。まだまだ気を抜かず、健康に留意して下さい。

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『GOETHE[ゲーテ]』に掲載

Goethe幻冬舎が出版するビジネスマン向け雑誌『GOETHE[ゲーテ]』の2018年2月号(2017年12月22日発売)の特集「どんな時も君は傍にいてくれる―生涯、最愛の相棒」に、下記の解説を書きました(依頼原稿)。同誌としては初めての犬猫特集とのことです。

中島定彦 (2018). 飼い主と犬は本当に似ているのか GOETHE, 13(2), 75.

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2017年度卒論発表会案内

2017年度の中島ゼミ卒論発表会を以下のように開催します。
ゼミ生以外の学部生・院生、卒業生の聴講も歓迎します(途中入退室可です)。

日時:2018年1月13日(土) 11:00~17:30 (開場10:30)
会場:G号館IS-106教室
発表テーマ:(略題)
・ブックカバーの有無と書籍購買行動
・スーパーにおけるバスケットとカートの利用
・キャラクターが商品価格の評価に与える影響
・神社における拝礼後のターン行動
・ラットは石鹸と木材を食べるのか
・ラットにおける球根選好
・ラットにおける根菜選好
・ハムスターとラットの食の好み
・マウスの走行性味覚嫌悪条件づけ
・ヒトデの試行錯誤学習
・「ドッグカフェ」の利用者調査
・イヌおよびネコの性格の擬人化

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日本基礎心理学会第35回大会

日本基礎心理学会第35回大会が立命館大学いばらきキャンパスで、12月1~3日に、佐藤隆夫先生を大会長として開催されました。私は大会2日目に「ラットは土を食べて悪心を癒す―カオリン摂取による味覚嫌悪学習の緩和―」という題でポスター発表を行いました。なお、同研究は現在国際誌で審査中で、もうすぐ採択される見込みです。

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関西心理学会第129回大会

関西心理学会第129回大会が、11月5日に京都橘大学で日比野英子先生を大会長として開催されました。中島ゼミ大学院生の久須美沙紀さんが「犬は飼い主に似ているのか?―質問紙調査による性格の類似性検討―」という題で発表しました(成田健一先生および中島との共同研究)。

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日本行動分析学会第35回年次大会

Cimg9706zaCimg9710sa日本行動分析学会第35回年次大会が、10月6日(金)~8日(日)に福島大学の鶴巻正子先生を大会長として、コラッセ福島で開催され、中島ゼミ卒業生の大貝貴也君(筑波大学大学院生)が卒論研究の一部を発表しました。

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日本心理学会第80回大会

Cimg9698aCimg9699bCimg9704c日本心理学会第80回大会(9月20~22日)に、久留米大学の津田彰先生を大会長として、久留米シティプラザで開催されました。駅や商店街には歓迎の看板や旗が掲示され、町を挙げての歓迎ムードたっぷりでした。懇親会も地元B級グルメの屋台がたくさん出てにぎやかでした。
 私は「コカ・コーラのテレビ広告は条件づけ法則に合致しているか?―1960~1990年代放映のCMフィルム58本の分析―」という題でポスター発表しました(2015年度卒業生の三好由佳子さんの共著)。また、公募シンポジウム「臨床応用を主眼とした条件づけ研究の最先端」を漆原宏次君(北海道医療大学准教授)とともに企画し、「エクスポージャー法による治療後の症状再発に関する実験心理学的考察―動物の条件づけ研究からの架橋―」という題で話題提供しました。

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